富士フイルムと大鵬薬品工業が次世代抗体薬物複合体(ADC)の新しい製造技術開発に向けた戦略的提携を開始

04 Aug, 2026 - by CMI

富士フイルムと大鵬薬品工業が次世代抗体薬物複合体(ADC)の新しい製造技術開発に向けた戦略的提携を開始

富士フイルムと大鵬薬品工業は、次世代抗体薬物複合体(ADC)の新しい製造技術開発に向けた戦略的提携を開始しました。両社は、大鵬薬品工業がAraLinQ™技術を用いて開発するADC医薬品の製造プロセスの改善に取り組みます。大鵬薬品工業のADC開発に関する専門知識と、富士フイルムのバイオ医薬品製造およびプロセス開発の経験を組み合わせることで、高品質なADCを安定的に生産し、世界のADC市場での競争力強化を目指します。

ADCは、抗体とがん細胞を攻撃する薬剤成分などを組み合わせた先進的なバイオ医薬品です。高い治療効果を発揮しながら、副作用を低減できる可能性があるため注目されています。今回の提携では、製造効率と品質を向上させることで、ADC製造における課題の解決を目指します。

大鵬薬品工業は、AraLinQ™プラットフォーム技術を活用し、次世代ADCのための強固な製造および供給体制の構築を進めています。この技術は、薬剤成分を抗体へ正確かつ均一に結合させることを可能にし、高度なADC治療薬の開発を支援します。

富士フイルムは、グローバルなバイオ医薬品受託開発・製造(CDMO)事業を通じて、抗体医薬品の開発および製造における豊富な経験を有しています。同社グループ企業である富士フイルム富山化学は、2027年に日本初となる統合型ADC CDMOサービスの開始を予定しており、抗体製造、薬剤結合工程、最終製剤製造を含む包括的なADC製造サービスを提供する計画です。

今回の提携を通じて、富士フイルムと大鵬薬品工業はADC製造技術の向上、高品質なADC医薬品の安定生産、より強固な供給体制の構築を目指します。ADC開発の進展に伴い、両社は技術協力をさらに拡大し、次世代標的治療薬の長期的な成長と供給を支援していく予定です。

Coherent Market Insightsによると、抗体薬物複合体(ADC)市場は、2026年から2033年にかけて年平均成長率(CAGR)14.4%で成長すると予測されています。現在、市場規模は2026年に80.2億米ドルであり、2033年には約205.6億米ドルに達すると予想されています。抗体薬物複合体市場は、実験的治療からがん治療における主要な治療手段へと移行しています。この変化は、新世代ADCが高い生存効果を示し、従来の広範囲な化学療法への依存を減らす可能性があることによって進んでいます。

大塚ホールディングス傘下の大鵬薬品工業は、主にがんおよび免疫関連疾患向けの医薬品を開発する研究開発型の製薬企業です。同社は、人々の健康向上と、より豊かで笑顔あふれる社会の実現に貢献することを目指しています。大鵬薬品工業は、日本における革新的ながん治療薬の開発企業として広く知られており、世界規模で研究開発活動を拡大しています。また、がん領域以外でも、さまざまな疾患の治療に役立つ医薬品や、人々の生活の質(QOL)向上を支えるヘルスケア製品を開発・提供しています。

富士フイルム株式会社は、FUJIFILMホールディングス株式会社のグループ企業であり、高度な技術を活用してヘルスケア、エレクトロニクス、ビジネスソリューション、イメージング分野で製品やサービスを展開するグローバル企業です。世界で7万人以上の従業員を擁し、社会課題の解決と人々の生活向上につながる製品・サービスの提供に取り組んでいます。同社は、イノベーション、持続可能性、社会への貢献を重視し、事業活動を通じてポジティブな影響を創出することを目指しています。

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ニュース:富士フイルム

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