トイレットペーパーは、日常生活の中で静かにその役割を果たす“縁の下の力持ち”です。時には、近所の意地悪なグリーンさんの家に引きずられていくこともあります。彼が私のボールを返さなかったからといってそれが正当化されるかはさておき、トイレットペーパー自体が正当に評価されたことはほとんどありません。少なくとも、なくなるまでは。
しかし、いざというときには、それは世界で最も重要な物質になります。
このような“時代の空気”を読んでか、コンビニチェーンの7-Elevenが、日本で最長・最大とも言えるトイレットペーパーを開発しました。家庭用として「日本最長」とラベル付けされたこのロールは、全長356メートル(1,168フィート)で、一般的な50メートル(164フィート)のロールの約7.11倍の長さです。
このシングルタイプのロールは、かつて最長の「スーパーロングパルプ6倍巻き300m」を製造していた丸富製紙によって製造されています。丸富は独自の技術によって、通常のトイレットペーパーよりも何倍も長く、直径をほんの少し大きくしただけで製造することを可能にしています。
一貫した市場分析によれば、ティッシュ製品業界は2025年から2032年にかけて大きな年平均成長率(CAGR)を見込んでおり、今後も著しい成長が予測されています。この市場の成長は、衛生意識の高まり、人口増加、都市化の進行によって支えられています。
丸富製紙によれば、商品開発のきっかけは「既婚カップルの3人に1人が家庭用トイレットペーパーに不満を持っている」というアンケート結果だったそうです。その理由のひとつが「すぐになくなること」や「交換が面倒」という点。まあ正直、その調査結果がなくても、トイレの横に空の芯だけが転がっていたら誰でもイライラするものです(クラフト好きな人を除いて)。
ちなみに、このロールには紙芯が入っていません。これによって、無駄な廃棄物を減らせるだけでなく、災害備蓄にも最適で、保管や運搬も楽になります。スーツケースサイズのパックを抱えて買い出しに行かなくても済むのです。
そしてその密度の高さからは想像できないかもしれませんが、耐久性にも優れています。Amazon Japanで販売されている「スーパーロングパルプ6倍巻き300m」のレビューでは、紙の質には満足との声が多く、唯一の欠点として「芯がないため、使い終わりの頃にロールが歪む」といった点が挙げられています。
ですので、7-Elevenのバージョンも同様の品質が期待できるでしょう。しかも希望小売価格は298円(約2ドル)と、コンビニ商品としてはもちろん、通常のトイレットペーパーと比べてもお得です。
たとえあなたが高級志向の“おしり”をお持ちだったとしても、非常時に備えて1ロールくらいストックしておいても損はないかもしれません。いつまたパニック買いが起きるか、誰にもわからないのですから。

