和歌山県に本社を置く大手繊維ソリューション企業のSHIMA SEIKI MFG., LTD.は、自動車用シート向けに開発したP-CAM® R多層コンピューター自動裁断機の特別仕様を初めて発表しました。この機械は、7月2日と7月3日に愛知県刈谷市産業振興センターで開催されたプライベート展示会で公開されました。刈谷市は日本の自動車産業の中心地として知られており、自動車関連製品向けの機械を紹介するのに適した場所でした。展示会には予想を上回る来場者が集まり、120社、約260人が2日間で来場し、SHIMA SEIKIのプライベート展示会として過去最多の来場者数を記録しました。多くの来場者が集まったことから、この新しい機械に対する自動車業界の高い関心がうかがえました。
SHIMA SEIKIは1991年にP-CAM®シリーズでコンピューター自動裁断機市場に参入しました。市場への参入は競合他社より遅かったものの、高い生産性と信頼性により短期間で多くの顧客に支持されました。現在、P-CAM®シリーズは日本国内のコンピューター自動裁断機市場で最大のシェアを持っています。2022年には、世界中の顧客へ高度な裁断技術を提供するため、次世代モデルのP-CAM® Rを開発しました。試作機はJIAM 2022で公開され、製品版はJIAM 2024で発売されました。高い効率、生産性、品質、安全性を活かし、SHIMA SEIKIは今回、自動車用シート製造専用モデルを開発し、刈谷で開催された展示会で紹介しました。
P-CAM® Rのカーシート生産モデルは、切断と穴あけを同時に行えるデュアルヘッド設計を採用しています。これにより、穴あけ作業が多いカーシート製造の作業効率が向上します。穴あけ時には吸引・排出システムがドリル粉を回収し、切りくずの飛散を減らします。また、クッション材としてウレタンフォームを含むカーシート素材では、多層裁断時の強い吸引力によって素材が均一に圧縮されず、品質に影響することがあります。そのため、この機械は生地の種類に応じて吸引力を自動調整し、より高品質で正確な裁断を実現します。
Coherent Market Insightsによると、自動車製造装置市場 は、2026年から2033年まで年平均成長率(CAGR)6%で成長し、市場規模は2026年の330億米ドルから2033年には約440億米ドルに拡大すると予測されています。デジタルツインシミュレーションソフトウェアの利用拡大により、自動車製造機械市場では新たな成長機会が生まれています。工場を稼働させたまま機械や組立工程をリアルタイムで監視・調整できるため、作業効率の向上とコスト削減が期待されています。
展示会では、来場者は機械やその機能の実演を見ることができました。また、自分たちの生地を持ち込み、裁断品質や適合性、P-CAM® Rを現在の生産ラインへどのように導入できるかを確認するためのテスト裁断も体験できました。これらの実演は、省人化や工場の自動化を進めたいと考える多くの来場者から高い関心を集めました。会場には、カーシート生産専用モデルの特長を説明するパネル展示も設置され、来場者は製品についてより深く理解することができました。
出典:
プレスリリース:SHIMA SEIKI MFG., LTD.

