Telix Pharmaceuticalsは、横浜市に「Telix Manufacturing Solutions(TMS)」という新しい施設を開設しました。これは、同社にとってアジア太平洋地域で初のサイクロトロン施設となります。
この施設は、Telixが提供する腎臓がんの画像診断薬「TLX250-CDx」の供給をサポートします。また、前立腺がんや脳がんの治療薬の製造拡大も計画されており、必要な承認を得た後に生産が進められる予定です。
TMSは、Telixのグローバル製造ネットワークの一部であり、このネットワークは世界5大陸に約39の施設を持っています。ネットワークは、同位体の生産、研究、放射化学、抗体工学、バイオ結合、および放射線薬剤の製造と供給を手掛けています。
Coherent Market Insightsによると、医薬品市場は、2025年から2032年にかけて年平均成長率(CAGR)8.1%で成長し、2025年には1.81兆米ドルから2032年には約3.12兆米ドルに達すると予測されています。この著しい成長は、医療需要の増加、薬剤開発の進展、そして世界中でのバイオ医薬品研究への投資の増加によって推進され、今後の市場拡大に大きな影響を与えるとされています。
新施設の開設について、Telixの国際事業CEO兼日本代表であるラファエル・オルティス氏は次のようにコメントしています。
「TMS横浜の開設は、Telixにとって重要な節目であり、日本およびアジア太平洋地域における放射線薬剤の需要の増加に対応するための能力を強化するものです。日本は世界第2位の核医学市場であり、私たちは常に日本を臨床および商業戦略の重要な国と位置付けています。今日の開設は、地域の日本社会へのコミットメント、科学的卓越性、そして患者の健康と福祉への貢献を示すものです。」
Telixは2015年にオーストラリア・メルボルンで創立され、がん治療のための放射線薬剤および関連する医療技術の開発に取り組んでいます。
同社は、臨床試験中の製品や市場に出ている製品を通じて、がん治療や希少疾患に対応するさまざまな製品を開発しています。
出典:
ニュース:Telix Pharmaceuticals

