コニカミノルタ株式会社(Konica Minolta)は、工業用インクジェットプリントヘッド「KM1800i」シリーズの新製品として、1つのプリントヘッドから二色(2色)インクを噴射できる KM1800iSHK‑DC を発表しました。高解像度・高速印刷向けに拡張された印刷幅を備えています。
この製品は、2025年9月29日から米国ラスベガスで開催される PACK EXPO Las Vegas や、10月22日から米国オーランドで行われる PRINTING United Expo にて展示される予定です。
主な強化点は次の通りです:
- 厚さ24 mm の二色プリントヘッド によって、取り付け工程や設置スペースを削減:ポスターや看板などの グラフィックス(graphics) 印刷、ラベル・パッケージなどの包装用途では、従来は CMYK の四色インクが用いられてきました。
- 長距離印字性能(ロングスロー距離性能)の向上により、高解像度で曲面・凹凸面への印刷が可能:ノズルから約 10 mm 離れた対象物にも高画質で印字可能です。
- アライメント(位置合わせ)を容易にする取付構造により、作業時間を短縮:高品質印刷ではズレやずれが致命的になるため重要です。
- 薄型構造による現行顧客の使いやすさと高解像度印刷の両立:ノズル列間幅を狭くできるため、二色印字でも高解像度を実現できます。
コヒーレント・マーケット・インサイト社の調査によれば、デジタル印刷市場(Digital Printing Market) は2025年から2032年まで年平均成長率(CAGR)18%で成長が予測されています。2025年時点では市場規模は約 380.8 億米ドル、2032年には約 1213 億米ドルになる見込みです。高品質なテキスタイル印刷への需要が、市場成長を後押しすると見られています。
KM1800iシリーズは、看板(sign graphics)、ラベル・パッケージ印刷、コーディング・マーキング、プリント基板(PCB)、フラットパネルディスプレイ(FPD、LCD を含む)など、グラフィックスや包装用途をはじめとする幅広い用途で、高速・高解像度印刷を可能とするプリントヘッドとして採用されています。
プリントヘッド内に高密度(600 npi)で 1,776 個のノズルを配置した独自構造と、拡張印刷幅 75 mm を組み合わせた高駆動技術により、高速印刷と高い生産性を実現しています。
さらに、製品設計は各種インク対応性を備えつつ安定したインクジェット性能を確保。ヒーターを内蔵することで、粘性の高い(濃い・厚い)インクも効率的に噴射できるようになっています。
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