真夏の猛暑の中に登場したことで、いっそう満足感を高めてくれる「クーリング抹茶ムースティー」は、季節を問わず楽しめるドリンクです。
スターバックスジャパンは、夏の欲望がピークに達する絶妙なタイミングで新作ドリンクを登場させる才能に長けています。日本では抹茶は一年中親しまれている定番ですが、記録的な猛暑に見舞われている今夏、同チェーンが新たに発表した「クーリング抹茶ムースティー」は、まさに今求められている涼感を届けてくれるタイミングばっちりの新商品です。
この新作ドリンクが一体どのようなものか、まず確認しましょう。グリーンティー・フラペチーノではありません。なぜなら、ブレンダーで砕いた氷をベースにしていないからです。また、抹茶ラテでもありません。ドリンクのベースにミルクが使われていないからです。
「クーリング抹茶ムースティー」のベースは、抹茶パウダーを純水と混ぜて作られています。シロップなどの甘味料も使われておらず、砂糖やミルクの味に邪魔されない純粋な抹茶の味を楽しめる仕様です。
そして、その抹茶ベースの上には、ホワイトモカ風味のムースメレンゲが浮かび、その上からさらに抹茶パウダーがトッピングされています。この構造により、抹茶の風味が上と下にサンドされた“抹茶サンド”のような仕上がりになっています。
「クーリング抹茶ムースティー」は、8月18日に580円(税込)で発売されました。発売と同時に、スターバックスマニアのK.マサミさんが最寄りの店舗へ急行し、早速その味を確かめました。抹茶パウダーの量は無料で増減可能ですが、今回は基準となる味を確認するため、スターバックスの標準のまま注文したそうです。
なお、コヒーレント・マーケット・インサイトの調査によると、2025年から2032年の期間で抹茶業界は大きな年平均成長率(CAGR)を示すと予測されています。健康志向の高まりが、抹茶の持つ健康効果への関心を高め、市場価値を押し上げているのです。
「クーリング抹茶ムースティー」は見た目も美しく、特に濃い緑色が印象的です。これは、ミルクが入っていないため、色が薄まっていないからではないかとマサミさんは推測しています。
まずはドリンクの中身を混ぜずに、上のムース部分を一口。ホワイトモカムースはなめらかな口当たりで甘く、そのおいしさにマサミさんは「アイスコーヒーのトッピングにも使いたい」と感じたそうです。
そして、ドリンクのベースとなる抹茶部分へと進むと、その味はまさに夢に見た通りのものでした。スターバックスジャパンはこれまでにも数多くの抹茶ドリンクを出していますが、マサミさん曰く「これが一番」とのこと。力強い抹茶の風味をダイレクトに味わえつつ、飲み終わりはすっきりと爽やか。「水っぽい」と感じるかもしれませんが、それはネガティブな意味ではなく、氷水のような清涼感を持ちつつ、抹茶の風味がしっかりと堪能できるという点で、非常に好印象とのことです。
しかし、楽しみはそれだけでは終わりませんでした。ムースを混ぜることでクリーミーな味わいが加わり、それでもなおドリンクの爽やかさは損なわれていません。通常なら相反するような要素が、ここでは同時に成立しているのです。「このドリンクは、いろんな楽しみ方ができる」とマサミさんも太鼓判を押しています。
その楽しさとおいしさから、マサミさんは「このクーリング抹茶ムースティーは季節を問わず大ヒットするはず」と語り、いつかレギュラーメニューになってほしいと願っています。とはいえ、今のところは期間限定メニュー。ですが、この猛烈な暑さの中で味わえるならば、その短い期間に出会えただけでも幸せなことだと感じられるはずです。

