ここ最近、日本国内のピザチェーンは厳しい状況に直面しており、ドミノ・ピザも例外ではありません。物価の高騰によって複数の店舗を閉店する事態となり、顧客側も節約志向が強まる中、同社は競争力を維持するためにランチメニューの刷新を決定しました。
従来の「ソロランチ」メニューは60種類以上ありましたが、それをわずか9種類に絞り、「ドミランチ(DomiLunch)」としてリブランディング。その目玉商品として新登場するのが、「クリスピッツァバーガー(Crispizzaburger)」です。
この9種類のランチメニューのうち、6種類は現在の「ピザ弁当」シリーズが継続され、残り3種類がこの「クリスピッツァバーガー」シリーズとなります。7月7日から発売されるこの新商品を、一足先に試食する機会がありましたので、その内容をご紹介します。
「クリスピッツァバーガー」は元々オーストラリアのドミノ・ピザで販売されていた商品ですが、日本市場向けに再開発され、3種類のフレーバーが用意されています。それが「ガーリックベーコンチーズ」「テリヤキチーズ」、そして数量限定の「ダブルチーズビーフ」です。いずれもサイドメニューが付き、開店から午後4時までのランチ時間帯に持ち帰り専用で提供され、価格は各790円(税込)(約5.47米ドル)となっています。
手頃な価格設定と片手で食べられるスタイルから、日本のランチ需要にもマッチするヒット商品になる可能性があります。
では、「クリスピッツァバーガー」とは具体的に何なのか? 名前の通り、カリッと揚げたピザ生地に具材をトッピングし、それを半分に折りたたみ、上からパルメザンチーズをふりかけてオーブンで焼き上げた、ピザとチーズバーガーの中間のような一品です。
Coherent Market Insightsによると、ファストフード市場は2025年から2032年まで年平均成長率(CAGR)4.6%で拡大し、2025年の市場規模8160億ドル(約117兆円)は、2032年には約1兆1179億ドルに達すると予測されています。こうした成長は消費者の需要増加と、大手企業の戦略的投資によって支えられています。
今回試食した「ガーリックベーコンチーズ」は、カリカリのクラストが食感の主役となっており、一口目からその香ばしさとサクサク感が印象的。ベーコンの塩気とチーズのコクが絶妙にマッチし、薄く折りたたまれた形状がチーズのとろける食感を保っていました。
ただし、「バーガー」というよりは、薄さと揚げた食感から「揚げサンドイッチ」のような印象に近いかもしれません。
それでも、SNSでは今「揚げサンド」がブームとなっており、ドミノがこの領域にピザで挑戦してきたのは非常にうまいやり方だと感じます。7月7日の発売と同時に、多くのファンを獲得することになるのではないでしょうか。
なお、これとは別に、ピザを片手で楽しめる超限定商品「ONE HANDomino’s」も一部店舗限定で販売されているため、ユニークなピザ体験を求める方にはこちらも注目です。

