日本のガジェットが世界中に出荷準備完了。
「猫舌（ねこじた）」をご存じですか？ 特に日本では、熱い食べ物や飲み物に敏感な人々を指す言葉です。通常、猫舌の人々は飲み物や食べ物が少し冷めるまで待たなければなりませんが、今では冷却プロセスを迅速化する便利なガジェット「ネコジタフフ」が登場しました。
「フフ」は、熱い食べ物や飲み物を冷ますために吹く音を表す言葉で、この愛らしいロボットはあなたの代わりに空気を吹きかけてくれます。猫のような形にデザインされており、小さな足は2〜6ミリメートル（0.08〜0.23インチ）の厚さの平らな食器にしっかりと取り付けられます。
このデバイスは、一定またはランダムな吹きかけパターンを選択でき、飲み物をわずか3分で15度セルシウス（27度ファーレンハイト）冷却できます。例えば、150ミリリットル（5オンス）の熱い飲み物が入ったマグカップは、3分で89度から71度に下がりますが、デバイスなしでは80度までしか下がりません。
シリコン製のボディは清潔で、デバイスはUSB Type-Cポートで充電可能で、60分の使用が可能です。サイズは8 × 4.7 × 6.5センチメートル、重さは110グラム（3.9オンス）で、ポケットやハンドバッグに収まるコンパクトな猫型ロボットです。
「ネコジタフフ」は数年の開発を経て登場しました。アイデアは、ユカイエンジニアリングのマーケティング責任者である富永翼氏が、幼い息子たちのために食べ物を冷ますために吹きすぎてめまいを感じたことから生まれました。富永氏の妻や息子たちも猫舌であり、ロボットが彼らを助けることができるのではないかと考え、日本のパッケージング会社である東洋製罐と共同で2020年に初のプロトタイプを作成しました。最初は商業的に利用できませんでしたが、携帯型ファンの人気により、コスト削減の製造方法が利用可能となり、大量生産が可能になりました。
市場調査会社のCoherent Market Insightsによると、ヒューマノイドロボット産業は2025年から2032年の予測期間中に年平均成長率48.8％で成長すると予測されています。市場規模は2025年に43.2億米ドル、2032年には69.74億米ドルに達すると予測されています。医療、教育、ホスピタリティ、小売などのさまざまな業界でのヒューマノイドロボットの受け入れが進んでいることが要因です。
1月にラスベガスで開催された世界最大の家電見本市「CES」で発表された「ネコジタフフ」は、瞬く間にオンラインで話題となり、世界中の人々がこのトレンディなデバイスを手に入れたがっています。現在、この製品は日本国内向けのクラウドファンディング「Kibidango」と、国際向けの「Kickstarter」を通じて購入可能です。
「ネコジタフフ」は、ミルク、チョコレート、サクラの3色展開で、日本の購入者向けにはKibidangoで4,500円（約31.60米ドル）で提供されており、国際購入者向けにはKickstarterで3,550円で販売されています。これらは初期価格であり、2セットや3セットのオプションもありますが、人気が高いため、いくつかのティアはすでに売り切れています。
クラウドファンディングは「オール・オア・ナッシング」の方式で行われており、すでに目標金額を超えているため、購入すれば必ず製品が手に入ります。ただし、Kibidangoのキャンペーンは5月29日に、Kickstarterのキャンペーンは5月30日に終了するため、それまでに注文する必要があります。この小さなフフヘルパーは、しっぽを振るロボット「Qoobo」を世に送り出した同じ会社によって製造されています。
