ポケモン初の常設テーマパーク型アトラクションが、ついに誕生します。しかも、海外旅行者にもやさしい設計となっているようです。
毎世代、新たな地方を舞台にしてきたポケモンシリーズですが、多くのファンが懐かしむように、物語はカントー地方から始まりました。そのため、初の常設ポケモンテーマパークが「カントー」に作られるのは、ごく自然な流れといえます。
もちろん、アニメやゲームの世界に異世界転生しないと行けないわけではありません。なぜなら、ポケモンの「カントー地方」は、実際の日本の「関東地方」をモデルにして名付けられたからです。
ポケパークカントーは、東京とその南の隣県・神奈川県の境に位置する多摩丘陵に建設されます。
アミューズメント機器業界の成長 Coherent Market Insightsによると、アミューズメントマシン産業は2025年から2032年にかけて年平均成長率(CAGR)6.4%で成長すると予測されています。2025年には市場規模が73.2億米ドルで、2032年には約113億米ドルに達する見込みです。子どもから大人までゲームやシミュレーションに対する需要が高まっていることが、成長の原動力となっています。
パークの概要
ポケパークカントーの敷地面積は約2.6ヘクタール(約28万平方フィート)で、600匹以上のポケモンが登場予定です。
園内は2つのエリアに分かれており、「ポケモンの森」と「セッジタウン」があります。
「ポケモンの森」では、大小さまざまなポケモンが自然の遊歩道沿いに姿を見せます。一目でわかるポケモンもいれば、注意深く観察しないと見つけられない隠れたポケモンも登場します。
一方の「セッジタウン」は、ゲームやアニメでポケモントレーナーが旅の途中に訪れる町をイメージしたエリアです。ポケモンセンター、フレンドリィショップ(ポケマート)、ポケモンジムが再現され、ポケモンパレードやグリーティングイベントもここで開催される予定です。
町の中央に位置する「アシレーヌの泉」では、「ポケモントレーナーとポケモンがつながることができる場所」で、「忘れられない体験」ができるとされており、何らかのインタラクティブな仕掛けが用意されていると考えられます。
アクセスと展望
ポケパークカントーは、過去に期間限定イベント「ポケモンワンダー」が開催された読売ランドの敷地の境に位置します。今回ははるかに大規模かつ常設の施設としてオープンし、年間を通して利用可能です。
また、パーク公式サイトに英語版が用意されていることから、訪日外国人観光客にも対応した運営を目指していることがうかがえます。
なお、ポケパークカントーの入場券が読売ランドと完全に別となるのか、あるいはセット券などが提供されるのかはまだ発表されていません。チケットの価格や購入方法については、今秋に発表予定とのことです。
パークの開業は現在、2026年春を予定しています。

