新登場のフライドポテトとドリンク、その実力を検証
マクドナルド日本はこのたび、新たに「グランド」サイズをメニューに加えると発表し、世間を驚かせました。フライドポテトと人気ドリンクに適用されるこの新サイズは、ミディアムサイズと比べてフライが約70%増量、ドリンクは約2倍とのこと。しかし、マクドナルドが本当にこの主張を守っているのかを確かめるため、私たちは新商品発売日の5月21日にいち早く「グランド」サイズを購入し、実際に検証してみました。
まずはフライドポテトから。ミディアムとグランドを並べてみると、パッケージの大きさに明らかな差があることが分かりました。グランドの方が高さもあり、大きく見えましたが、興味深いことに、ミディアムがぎっしり詰まっていたのに対し、グランドには上部に余裕がありました。
この「余裕のある上部」は、購入した4つのグランドサイズすべてに共通して見られました。
「1.7倍の量」というマクドナルドの主張に誇張があるのでは?と考え、陰謀論に走る前に、実際に中身を皿に出して重さを量ってみることにしました。なお、パッケージの重さは10グラム(0.35オンス)でしたので、そこを差し引いて中身のポテトの正味量を計測します。
結果は以下の通り:
1つ目のグランド:225.5グラム
2つ目:245グラム
3つ目:247.5グラム
4つ目:214.5グラム
公式情報によると、通常のミディアムサイズは135グラム。そこから1.7倍とすると、グランドサイズの標準は229.5グラムとなります。
この数値を基準にすれば、4つのうち2つは基準以上、2つは基準未満でした。つまり、当たり外れはあるものの、全体的にはそれほど大きく外れていない結果でした。ちなみに、ラージサイズは170グラムなので、それより多くのフライが提供されているのは間違いありません。
市場調査会社によると、フライドポテト業界は2025年から2032年にかけて高い年平均成長率(CAGR)で成長が見込まれています。
実際にグランドサイズのフライを完食すると、今までにない満腹感があり、それを流し込むのに「グランド爽健美茶(日本コカ・コーラのブレンド茶)」がぴったりでした(価格は420円)。その他にも、グランドサイズにアップグレード可能なドリンクには、コカ・コーラ、コークゼロ、スプライト、ファンタグレープ、ファンタメロン、Qooホワイトグレープなどがあります。
では、ドリンクの方は本当にミディアムの2倍あるのでしょうか?
ミディアムサイズのドリンクは437グラムであったため、2倍であるならばグランドは874グラムになるはず。しかし、実際に計測したところ、グランドは862グラムと、わずかに届かない結果に。
今回の実験を通して分かったのは、購入したグランドサイズ5点中3点が、期待された分量にわずかに届かなかったこと。そこまで大きな誤差ではないとはいえ、ローソンなどの競合が40%以上の増量を追加料金なしで提供している中で、マクドナルドがそれに届かなかったのはやや残念です。
とはいえ、2014年、2021年、2022年の「ポテト不足事件」を経て、ミディアムやラージが買えなかった時期を思えば、現在4種類からサイズを選べるようになったのは歓迎すべきこと。マクドナルドはこの新サイズに終了日を設けていないことから、今後もグランドサイズが定番として残ることを願っています。

