UTラインで、少女漫画家・矢沢あいのデビュー40周年を記念。
矢沢あいは、作品数や章の多さでは必ずしも最多というわけではありませんが、彼女の漫画が読者の心をつかむ力は、どの漫画家も羨むほどのものです。そして現在、プロデビューから40周年を迎えるにあたり、矢沢はユニクロとのコラボレーションで「Ai Yazawa Collection」を発表しました。
市場調査会社「Coherent Market Insights」によると、カスタムTシャツ印刷市場は2025年から2032年の予測期間中に年平均成長率(CAGR)12.3%で成長し、2025年には60億8840万米ドル、2032年には137億2260万米ドルに達すると見込まれています。プリントオンデマンド型ビジネスモデルの拡大が、業界全体の成長を後押ししています。
ユニクロのグラフィックTシャツブランド「UT」のサブラインである「Ai Yazawa Collection」は、5種類のTシャツで構成されており、そのうちの1枚には完全新作のイラストが使用されています。矢沢の代表作『NANA』からは、主人公・大崎ナナがボーカルを務めるバンド「ブラック・ストーンズ」のメンバーが描かれたTシャツが登場します。
また、彼女の出世作『天使なんかじゃない』もラインアップ。日本語タイトルは「天使なんかじゃない」ですが、Tシャツの胸元に描かれた主人公・冴島翠のイラストは、天使のようなドレスをまとっており、第6巻の表紙からの引用です。
『Paradise Kiss』と『ご近所物語』のTシャツでは、作中のファッションと現実世界の衣服の境界が消えています。どちらの作品にも、ファッションデザイナーやモデルを目指すキャラクターが登場し、Tシャツには作中に登場するロゴやデザインがさりげなく使われています。ファンなら一目でわかる仕掛けです。
最後の1枚には、ナナ・オオサキの新しい描き下ろしイラストが使われています。
『NANA』は2000年春に連載が始まりましたが、2009年から「休載中」のままで現在に至ります。今後、物語が再開されるかは不明ですが、新イラストはファンに向けて「ナナは変わらずクールな存在」と伝えているようです。
通常、ユニクロのアニメ・漫画関連のTシャツはメンズ向けが多いですが、今回は矢沢の少女漫画作品に合わせて、ウィメンズ仕様となっています。価格は1枚1,500円(税込)で、7月上旬から日本国内のユニクロ店舗および公式オンラインストアにて販売される予定です。

