千寿製薬は日本で Avarept(モトゥギバトレップ)点眼液 を発売しました。これは、TRPV1拮抗薬クラスとして初のドライアイ治療薬です。この薬は持田製薬からライセンスを取得し、武田が販売します。現在の治療で十分な効果が得られない患者に対して、新しい治療の選択肢を医師に提供します。
ドライアイは日本で2,000万人以上に影響を与えており、今後も高齢化、スクリーン使用時間の増加、長時間のコンタクトレンズ使用に伴い患者数が増えると予想されます。この疾患は乾燥、痛み、刺激、炎症、そして場合によっては視力障害を引き起こすことがあります。現在の治療の多くは潤滑剤や抗炎症薬に重点を置いており、効果が出るまで時間がかかったり、部分的な改善にとどまることが多いです。AvareptはTRPV1という新しい作用機序を標的としており、臨床試験ではプラセボと比べて症状が有意に改善されることが示されました。
コヒーレント・マーケット・インサイツによると、ドライアイ疾患市場 は2026年から2033年までの間に年平均成長率(CAGR)9.2%で成長すると予測されており、2026年の87.3億米ドルから2033年には約161.6億米ドルに達すると見込まれています。ドライアイ疾患市場は予測期間中、安定した成長が期待されています。この成長は、世界的に高齢人口が増加しており、ドライアイになりやすいことに起因しています。さらに、涙の不足を引き起こす可能性のある糖尿病などの慢性疾患の増加も、市場の成長に寄与しています。
発売に伴うコメントで、持田製薬の事業開発責任者である松末智一氏は、「発見以来長年研究されてきたTRPV1拮抗薬が、千寿製薬の幅広い開発努力を通じて、世界初のTRPV1拮抗活性を持つDED治療薬として発売されたことを非常に喜ばしく思います。Avareptが多くのDED患者の症状改善に貢献することを心より期待しています」と述べました。
この製品は、TRPV1を標的とした薬剤の重要な一歩でもあります。このタイプの治療薬は、長年にわたりさまざまな疾患で研究されてきました。過去には、経口または注射で使用した際に高体温などの副作用が問題となることがありました。
最近のプログラムではこれらの副作用を減らす取り組みが行われており、痛み、代謝性疾患、過敏性腸症候群、眼疾患向けのTRPV1薬剤が引き続き開発されています。
出典:
ニュース: 千寿製薬

