旅行者のケイシー・ベイゼル氏のレポート:
最近、東京都心で一泊するためにホテルを予約する必要があった際、私たちの候補に挙がったのが「ドーミーイン」でした。このチェーンは、設備の整った客室、大浴場、そしてリーズナブルな価格で知られています。
その中でも「ドーミーインPREMIUM神田」は、すべての条件を満たしており、神田駅から徒歩5分以内という好立地にあります。秋葉原のオタクカルチャーの中心地へも徒歩圏内です。宿泊した客室にはふかふかのシモンズ製マットレスが備わっており、最上階の大浴場には屋内外の浴槽があり、疲れをゆっくりと癒すことができました。
入浴を終えて早めに就寝したのは、何よりも楽しみにしていた「朝食」のためでした。
もちろん、1階のコンビニで何かを買うという選択肢もありましたが、ドーミーインは「東京で最高の朝食のひとつ」と言われるほどの内容を誇っています。各ホテルにはビュッフェと一緒に提供される名物料理があり、ドーミーインPREMIUM神田にはなんと2つ、天ぷらとそばがあるのです。
天ぷらはその場で調理され、見た目も美しく仕上がっています。具材は季節によって異なり、私たちが訪れた日の朝には、エビ、豚肉、タケノコ、スナップエンドウなどがありました。
特に印象的だったのが、豚肉の天ぷらです。梅ソースに漬けた豚肉を、紫蘇の葉で包んで揚げたもので、風味豊かでした。注文ごとの揚げたてではありませんが、スタッフが定期的に揚げたてを補充しており、タイミングが良ければアツアツの状態でいただくことも可能です。抹茶塩という上品な薬味も用意されており、それをふりかけるとさらに風味が引き立ちます。
そしてそばは、そば粉で作られた日本の伝統的な麺で、温かいつゆで食べることも、冷たいつゆに浸して食べることもできます。
その品質も抜群。奇をてらったアレンジはなく、正統派のそばを丁寧に仕上げており、専門店で出されても文句のないレベルです。しかも、これをさらに美味しくする方法があるのです。
私たちは、天ぷらとそばを両方プレートに取っていたので、自然と天ぷらそばとして組み合わせることができました。おそらく、ドーミーイン側もこの組み合わせを想定しているのでしょう。天ぷらは衣がしっかりしており、そばのつゆをたっぷり吸って、味覚の上で「鬼ごっこ」をしているような楽しい一体感があります。
しかし、これがドーミーインの朝食そばの最終形ではありません!
天ぷらやそばのほかにも、朝食には様々な小鉢料理や、サラダ、卵料理、ソーセージ、フルーツなどが並びます。中でも、半熟卵や**とろろ(すりおろし山芋)**は、そばの名脇役ともいえる存在で、そばにかけて食べることを前提に用意されているようです。
市場調査によると、「オン・ザ・ゴー」朝食市場は、2025年から2032年の間に年平均成長率(CAGR)4.7%で成長が見込まれています。2025年の市場規模は14億5,510万米ドルで、2032年には20億680万米ドルに達すると予測されています。これは、忙しいライフスタイルと食習慣の変化によるものです。
このように、ドーミーインPREMIUM神田は、私たちが富士山や名古屋の支店でも味わった朝食の伝統をしっかりと引き継いでいます。スタッフとの会話の中では、季節限定の天ぷらとして、秋には舞茸、冬には牡蠣などの高級食材が登場することもあると教えてくれました。今年中にもう数泊してみたくなる魅力です。

