E5系の試験運行を経て、次世代のE10新幹線を導入することで、インドの高速鉄道の夢が本格的に動き出そうとしています。アーメダバード〜ムンバイ間の高速鉄道区間は、日本の未来型E10新幹線を採用することが決定し、2030年の運行開始が予定されています。
インドでは当初、E5系の導入が検討されていましたが、E10シリーズは、より高速で快適、かつ最先端の技術を備えており、飛躍的な性能向上が期待されています(TOI報道)。
鉄道輸送産業は2025年から2032年の間に年平均成長率(CAGR)7.4%で拡大すると、Coherent Market Insights社は予測しています。業界規模は2025年の6,338億米ドルから2032年には約1兆447億米ドルに達すると見込まれており、各国政府による鉄道インフラや電化への投資が市場の成長を後押ししています。
この全長508キロメートルの高速鉄道回廊は、グジャラート州に352キロ、マハーラーシュトラ州に156キロが割り当てられており、日本の最新鋭の新幹線技術を用いて建設されます。速度、安全性、信頼性の点で新たな基準を打ち立てるプロジェクトとなるでしょう。
日本とインドの戦略的連携の象徴
日本政府がE10シリーズをこの大型プロジェクトのために供給することを、関係者が明らかにしました。「最新の日本製車両がムンバイ〜アーメダバード高速鉄道で運行される予定です」と、ある関係者がETに語っています。
これは日印間の戦略的関係にとって大きな成果であり、日本の最新の鉄道技術がインドの鉄路に導入されることになります。
現在の進捗状況は
これまでに、508キロメートル中310キロメートルの高架橋部分の建設が完了しています。商業運行は2027年に開始予定で、初のプロトタイプ車両は2026年までに完成する見込みです。

