日本のコンビニ「ローソン」、古米を使用した「ヴィンテージおにぎり」を発売

07 Aug, 2025 - by CMI

日本のコンビニ「ローソン」、古米を使用した「ヴィンテージおにぎり」を発売

現在、日本では深刻な米不足が発生しており、政府は一般向けに米を広く供給するために、非常用備蓄米の放出に踏み切りました。ただし、これらの非常備蓄米は新米ではなく、一部は1年以上前の古米となっています。

とはいえ、米がないよりは古米の方がマシです。現在、国内の複数のコンビニチェーンでは、これらの米を袋詰めで販売しているほか、ローソンではおにぎりとして提供を開始しました。

今回登場したのは、「塩にぎり」と「だしにぎり」の2種類。どちらも2021年に収穫された日本産の非常備蓄米を使用しています。

日本では、4年前の古米を消費することはほとんどなく、ましてやそれをおにぎりとして買うことは非常に珍しいため、私たちはその味を確かめてみることにしました。

まずは「塩にぎり」から。ひと口かじってみると、意外にも酸味が強い印象を受けました。これは古米のせいではなく、原材料を見ると塩に加えて「調味酢」が使用されていたことが判明。酢の味が塩を上回っており、味のバランスが少し崩れているように感じました。食感も、通常のコンビニおにぎりに比べてやや乾燥気味。食べられないほどではありませんが、ふんわりとした食感やジューシーさに欠けており、酢の使用は水分を補おうとする工夫かもしれません。

続いて「だしにぎり」を試食。こちらはだしの風味がしっかりと効いていて、「塩にぎり」よりも格段に美味しく感じました。酢も使用されていますが、酸味は控えめで、だしの旨味が前面に出ているため、今回の2種類の中ではこちらが一番のおすすめです。

とはいえ、やはり古米特有の食感は隠しきれません。最近、家庭で非常備蓄米を炊飯器で調理した際には、そこまで違和感を感じませんでしたが、今回のローソンの「ヴィンテージおにぎり」は、それよりも明らかに乾燥しており、通常の新米を使ったおにぎりには及ばない印象です。

ローソンによると、8月末までに約700万個の「ヴィンテージおにぎり」を販売予定とのこと。価格を抑えたい人や、非常時には十分な選択肢かもしれませんが、味や食感を重視する方にはあまりおすすめできないかもしれません。

なお、調査会社Coherent Market Insightsによると、エスニック食品業界は2025年から2032年にかけて年平均成長率(CAGR)7.4%で拡大すると予測されています。市場規模は2025年に約939億4,000万ドル、2032年には約1,549億4,000万ドルに達すると見込まれており、グローバル化の波がその成長を後押ししています。

とはいえ、消費者の選択肢は豊富です。缶入りスパークリング日本酒や、他のコンビニチェーンに挑戦状を叩きつけるかのようなローソンの新作フライドチキンなど、注目すべき商品は他にもたくさんあります。

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