日本の研究者が新生児の香りを再現した香水を開発

13 Aug, 2025 - by CMI

日本の研究者が新生児の香りを再現した香水を開発

その素敵な香りを、赤ちゃんの世話の大変さなしに楽しみたいときに。

世界中の人々は、多くの人が好む香りを自然と選んでいるようです。焼きたてのパンの香り、雨上がりの空気の香り、煙の香りなどがその代表例でしょう。

私自身は線香の香りが好きで、仏壇や故人を偲ぶ祈りと結びついているため、日本でそれを話すと驚かれることもあります。中でも、最も多くの人に好まれている香りのひとつが新生児の頭の香りです。神戸大学の研究者たちは、この人気の香りを捉えようと試みました。

2025年6月15日に正式発表された「プーポン・ピュア」は、6年間のフェロモン研究の成果であり、花や果実の香りをブレンドして新生児の香りを再現しています。浜松医科大学附属病院の医師や妊娠中・産後の女性たちと協力し、約20人の新生児の頭の香りサンプルを集め、37種類の香り成分を特定しました。

この再現された香りを20人の男女に試したところ、特定の脳の部分が活性化し、心地よさやさらに香りを嗅ぎたいという欲求が刺激されることがわかりました。新生児の香りの主成分は、花のような香りの化学物質ノナナールで、赤ちゃんがケアする人との心地よいコミュニケーションを促すために発するのではないかと考えられています。

この製品を手掛けたスタートアップ企業「セントフェスト」は、神戸大学名誉教授で味覚・嗅覚生理学の専門家である尾崎真美子氏が率いています。尾崎氏はこれまでアリの社会行動を制御するフェロモンの研究をしてきましたが、なぜこの「赤ちゃんのエッセンス」を開発したのでしょうか?

尾崎氏は、アリが香りを使って複雑な社会を形成する仕組みに長年興味を持ち、人間が高度な言語を持ちながらも家庭内の不和の話を耳にすることを残念に思っていました。人間はアリから学べることがあり、社会を良くしたいと考え、2023年に大学を退職し、子育てに疲れた親向けの商品開発を始めました。セントフェストは「プーポン・ピュア」を日常使いのパーソナルフレグランスや、就寝前や瞑想時のストレス解消にも勧めています。

Coherent Market Insightsによると、香水・フレグランス業界は2025年から2032年の間に大幅な成長率(CAGR)を達成する見込みで、個人ケアや美容製品の需要増加により市場規模が急拡大すると予測されています。

「プーポン・ピュア」のアイデアは一見ユニークですが、関西ビューティーエキスポでは78%の高評価を獲得し、セントフェストのオンラインショップではすでに完売しています。購入希望者は公式サイトで再入荷通知に登録する必要があり、日本の店舗での販売はありません。5ml(0.17オンス)入りのボトルは2,970円(約20ドル)です。現在のところ、8月中旬から9月初旬の入荷が予定されています。

赤ちゃんの香りが買える時代になりましたが、次は「刈りたての芝生の香り」? あらゆる香りがボトルに詰められる時代のようです。実際、臭い虫用のエアフレッシュナーもすでにありますからね。

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