日本の下着メーカー「ピーチ・ジョン」は、その創造的なデザインで知られ、特に「マスターブラ」シリーズでは、美術史に残る巨匠たちの作品からインスピレーションを得ています。そして今回、このシリーズの新作として登場したのは、学者たちによって「世界最古のマンガ」と見なされている絵巻物をモチーフにしたブラです。
その作品とは、「鳥獣戯画(正式名称:鳥獣人物戯画)」。11世紀に描かれたこの絵巻には、ウサギやカエル、サルなどの動物たちが相撲を取ったり、戯れたりする様子が描かれており、ユーモラスな擬人化表現は、現代の日本のマンガの祖先とされることもあります。
ピーチ・ジョンの今回のブラ&ショーツセットは、平安時代後期に描かれた鳥獣戯画の第一巻から、国宝にも指定されている作品を再現。現在は東京国立博物館および京都国立博物館で交互に展示されています。
また、8月13日の鳥獣戯画ランジェリーの発売に合わせて、江戸時代の画家・尾形光琳による18世紀の風神雷神図屏風にインスパイアされた「風神雷神ランジェリーセット」も再登場しています。
コヒーレント・マーケット・インサイトによると、ランジェリー業界は2025年から2032年にかけて大きなCAGR(年平均成長率)を記録する見込みで、市場規模はeコマースの拡大によって高い成長率が予測されています。
ピーチ・ジョンの「マスターブラ」シリーズは、有名アートの構図を再現する関係で、左右非対称のデザインが特徴です。例えば風神雷神ブラでは、風神が持つ膨らんだ布や、雷神を囲む雷の輪が、通常のブラの上縁を越えて大胆に飛び出し、カップの文化的な意味にユーモアを加えています。生地のゴールドカラーも、元の屏風絵に使われた金箔の色合いを忠実に再現しています。
日本の傑作2点からインスピレーションを得たシリーズに加え、マスターブラコレクションには西洋美術からも1点、フィンセント・ファン・ゴッホの『星月夜』をモチーフにしたブラが登場しています。
ピーチ・ジョンの華やかなデザインにはしばしば高級レースが用いられますが、今回の『星月夜』では、ポスト印象派のうねるような筆致を再現するために、特に工夫された生地が使われています。
価格はデザインによらず統一されており、ブラは税込4,500円、ショーツ(ショートパンツ型またはTバック)は2,100円。また、ワイヤーなしのノンワイヤーブラ(3,800円)や、ランジェリーを見せることのない相手にも楽しんでもらえる長袖プルオーバートップス(3,800円)も新たに展開されています。
これらのコレクションは、ピーチ・ジョンの各店舗および公式オンラインショップで購入可能です。

